ノイズアンテナをハムスティックからHi-Q-4/80 RTにグレードアップしてみました。単純にノイズアンテナの性能とノイズキャンセル効果についての技術的な興味と、使わないのはもったいないのと二つの理由です。
ハムスティックを取り付ける基台はインチネジなので、スクリュードライバーの取り付けも簡単にできてしまうのが、一番の理由かな?
写真の手前が今回設置した、スクリュードライバーアンテナHi-Q-4/80 RTです。最初に購入した大型スクリュードライバーです。これはショートタイプの特注品です。
奥は現用のHi-Q-6/160です。2本設置するなら位相給電もアリですが、とりあえず受けについてはノイズキャンセラーで位相ズラしてヌルポイントを動かせます。
ですから、位相給電のメリットは送信面だけですが、逆に周波数が固定されてしまうので、興味がありますが、実験していません。
今回設置したHi-Q-4/80 RTは、購入時にはマンションのベランダに設置して、結構DXができました。
スクリュードライバーなら結構遊べることを発見させてくれたアンテナです。
また、マッチングやエレメントの設置方法、アンテナとしての挙動など、スクリュードライバーアンテナの使い方は、このアンテナで習得しました。
ノイズキャンセル用としてもったいないアンテナですが、ロスが少なく、メインのスクリュードライバーと比較して数dB程度の差になっていると想像しています。
短縮コイルの径が小さいハムスティックと現用の6インチコイルのスクリュードライバーでは10dB近くの差が存在します。
ハムスティックだって全長2.5mと長いホイップです。国産の1.5m程度のホイップはハムスティックよりももっと能率が悪いことは容易に想像できます。
そりゃコイル径が2センチを超える大型のスクリュードライバーとは大差(6~10dB程度)でしょうね。
で、ハムティックからスクリュードライバーに変えてみた感想です。
飛びと受けは同じ原理ですから、ノイズも狙った信号も今までより強く受信できることになりますが、これでノイズキャンセル効果がどのように変化するのかが今回のポイント。
1.ノイズキャンセル効果が期待できる周波数帯域が広くなった
2.キャンセル操作のクリチカルさが緩和され、だいぶルーズになってきた。
3.ノイズ方向が大凡90度、北米方面が40度程度として、ノイズをキャンセルした時に北米からの信号も弱くなるのですが、以前よりも北米の信号が強く聴こえる。
まだ、変更してから一週間程度なので、もう少し使い込んでみたいと思っています。あいにくのコンディションではありますが、ARRL CWで使ってみましたが、ノイズキャンセラーを使って夜の7メガもSメーターが振れる信号ならノイズがでても対処できることが確認できました。