PC上で動作するSDRソフトとデジタルモードアプリなどを連携させるため、シリアルポート同士を接続する必要があります。
そこで仮想シリアルポート作成ソフトのお世話になりますが、このジャンルではVSPEが有名で、僕も便利に使っていました。
VSPEは高機能で色々なことができますが、無線用として使うのは、共用(複数のアプリで1つのポートにアクセスする)もありますが、相互接続のみの場合も多いのではないかと思います。
相互接続だけならVSPE以外にも使えるソフトがあります。今回紹介するVSP Managerはシリアルポートの相互接続に絞ったシンプルなソフトでWin7 32bit/Win8.1 64bitの環境でも安定して動作しています。詳細についてはこちら。
使用には条件がありますが、アマチュア無線の免許を持っていて、私的利用なら無料です。
最新版は作者のK5FRにメールで「使いたい」とコンタクトして、ダウンロード場所を教えてもらいます。
このVSP Managerの特徴は、ハードウェアとして実在するシリアルポートと、VSP Managerで作成した仮想シリアルポートが一覧表示され、シリアルポートの状況を把握できることです。
一覧できることで、勘違いで違ったポートを指定して「つながらない」で悩むことが減ります。
また、この一覧に仮想シリアルポートに接続しているアプリケーション名(exeファイル名)が表示されますので、更に勘違いが減ります。
何を隠そう、僕はVSPEで、この勘違いやCOMポートの指定ミスで「動かないなー」と何時間悩んだことか、その合計時間は24時間を超えています(笑)。
このVSP Managerを使ってから、そのような時間はゼロになりました。
単機能だからこそ、使い勝手の部分を追求できるのかも知れませんが、作者も恐らくCOMポートの指定ミスや勘違いで、相当悩んだ経験があるんでしょうねぇ・・・・。
最後にVSP Managerの一番の特徴は、一度指定したらPCを再起動しても、電源落としても、起動してから構成ファイルを読み込んだりしなくて良いことです。VSPEのように自動起動するように指定したりする必要はありません。
使う場合は説明を良く読んでください。リアルに存在するシリアルポートとの接続すると深刻なトラブルになるとか(って、そんなことする必要はないと思うけど・・・)、使用する上での注意がいくつかあります。