SSBでもデジタルモードでも、無線機へはなるべく光デジタル信号(S/P DIF)で入力しています。
せっかく光端子があるので、無線機と接続機器のグラウンドが完全に切れるのが利点。
7851にはUSB端子もありますが、僕は光派(?)です。
光端子にはベリンガーのSRC2496(サンプリングレートコンバーター)を接続しています。SRC2496には色々なデジタル機材を接続できるので、デジタル信号の切替器としても使えます。
僕の場合はSRC2496を音声系とデジタルモード系の2系統のデジタル信号を無線機に入力する時の切替機として便利に使っています。
便利に使っているSRC2496ですが、昨年夏ごろから時々エラーがでるようになってきました。昨年暮れ頃には冷えると動作しなくなってしまいました。通電しっぱなしならいつでも使えますが、明らかに不調な機材を連続通電しておくのは怖いですし、かといって電源落とすと温まるまでは動作しませんので、無線する一時間くらい前から通電しておく必要があります。
僕の場合、無線するのはラグチューかデジタルモードが多いので、SRC2496が故障すると、無線できません。かといってアナログ接続では無線する気も起きず、お正月のQSOパーティーも出ませんでした。
というわけでSRC2496の故障原因を探ってみました。ヒントは「温まると動作する」ですから、まずは電源回り・・・。デジタルのロジック系の故障ならお手上げです。
蓋を開けて電源回りを確認してみると、整流後に三端子レギュレータで安定化しているだけの電源回路です。
電解コン、大きい3個の一番右側の頭が少し膨らんでいるのを発見
頭が膨らんだ電解コンがつながっている三端子の出力電圧も狂っていますので、電解コンのパンクが原因かな?
怪しい電解コンを取り外してみると、基板に液漏れの跡。やはりこの電解コンがパンクしたみていです。
整流後はDC25V程度なんですが、電解コンの耐圧も25Vでした。本当は耐圧35Vか50Vを使うところなんじゃないかなぁ・・・。
交換する新しい電解コンはオーディオ用のニチコンKWシリーズにしました。耐圧は余裕の50V。1個だけではなく、写真に写っている大型電解コン3個全部交換しました。
2個は問題ありませんでしたが、パンクしたのと同じメーカーの電解コンですし、予防交換です。
交換後、通電するとLEDが正常動作時の点灯に戻りました。三端子の出力電圧も、全部正常であることを確認。
基本的な入力・出力が正常なことを確認してから、30分ほど通電して、再度問題が無いことを確認して修理完了としました。
いゃぁ、電解コンのパンクで良かったです。AD/DAコンバータチップやCPUの故障ならお手上げでした。
SRC2496、三端子だけで、フィルターもなんも入っていませんから、静かな電源に取っ替えるだけで、S/Nが5dBくらい良くなりそうな気がしました・・・