![P_20170409_135826_vhdr_auto P_20170409_135826_vhdr_auto]()
ノイズキャンセラーにはApexRadio 303WA-2を2本、14m間隔で設置しています。ハム用のゴツイアンテナを除いたHF帯受信用アンテナの中から下記の条件をクリアしたアンテナです。
・HF帯(できればVHF/UHFまで)でカバーしていること
・設置が簡単で小型、軽量であること
・パッシブ型であること
本当は無線用のマルチバンドバーチカルを2本建てたいところですが、そうも行きません。303WA-2は全長1.8mとHF用としては短いです。見た目はHF用のモービルホイップそのもの。途中にコイル部がありませんので、見た目はスマートです。
写真が303WA-2を実際に上げているところです。以前の記事で紹介しましたが、その後、いろいろと試してみましたが、扱いの簡便さと性能のバランスでは303WA-2より優れているアンテナは無いのではないかと思います。
例えばモノバンドなら、ハムスティックが安価で性能が良いのですが、マルチバンドにはできません。
マルチバンドと言ってもモービルホイップで1.8メガが聴こえるアンテナはありません。3.5メガのホイップでは、1.8メガはアッテネータです。
303WA-2だと、1.8メガをワッチすると、強くはありませんけど聴こえるのです。スクリュードライバーで聴こえる信号は全部聴こえるし、ノイズが少ないのでかえって聴きやすいことが多いです。
そこで303WA-2のローバンドでの性能をアップさせるべく、エレメントを伸ばしてみました。303WA-2のエレメントは3本繋ぎですが、一番下のエレメントは根元も先端も4mmΦでテーパーがありません。
そこでホームセンターで4mmΦ x 1mのステンレス丸棒を購入して、オリジナル(50cm)と交換してみました。全長は1.8mから2.3mになります。フラフラすることもなく、強度的には問題無さそうです。
オリジナルの303WA-2のHF帯SWR特性(シャック側で計測)
![303wa2_18m 303wa2_18m]()
1.8メガと3.5メガがSWRの山に来ていますね。できれば谷になって欲しいところです。
エレメントを延長した303WA-2のHF帯SWR特性(シャック側で計測)
![303wa2_23m 303wa2_23m]()
あんまり変わっていないように見えますが、良くみると谷の部分でSWRが低くなっています。エレメントが50cm伸びたのに対して、気持ち全体的に低い周波数へシフトしたように見えます。
また、実際の受信感はSWRとは違って、1.8~7メガまでの受信はS1~2程度良くなったような印象です。
余談ですが、取り外した根元のエレメント、ステンレスだと思っていましたが、たまたま置いてあったリボンマイク用の磁石にくっつきました。鉄にクロムメッキかも・・・。
だとすれば、表皮効果はあるものの、鉄→ステンレスになって、抵抗が減ってとか、受信でも関係あるかも。