受信周波数に連動できるプリセレクターのTiny-CAT SCR Preselectorを2本の受信アンテナで使う場合、アンテナを切り換えるなら1台で済みますが、2本のアンテナでノイズキャンセルやダイバーシティ受信するためには、それぞれのアンテナに挿入する必要があります。
受信する周波数も2台のTiny-CAT SCR Preselectorにそれぞれ送ってあげる必要があります。
USBのシリアル変換ボード内蔵ですから、PCに接続してバーチャルスプリッターで無線機のCAT信号を分割して、それぞれのCOMポートに送るのが基本ですね。
Tiny-CAT SCR PreselectorのCATはKENWOOD互換なので、無線機がKENWOODの場合はスプリッターで処理できると思われますが、僕の場合は無線機がICOMで、OmniRigでCATのフォーマットをKENWOODに変換してからスプリッターで2台に接続するか、Logger32のEchoポートでKENWOODフォーマットに変換してからスプリッターで2台に接続・・・・かなぁ・・・。
色々と試してみましたが、VSPEのスプリッター機能を上手く使いこなせなくて、ソフト的に処理するのは諦めて、ハード的に処理することにしました
Tiny-CAT SCR PreselectorはUSBからのCATデータとDC12Vの電源でリレーを駆動しています。制御信号は16PのフラットケーブルでUSB基板からチューナー基板に送っています。垂れ流し方式(チューナー基板にはリレーとLCのみ)です。
USB基板からの制御信号を2分割して、チューナー基板に送れば、2枚のチューナー基板は同じように動作します。
メーカーに確認してみると「複数のチューナー基板を同期させるなら、その方法が一番簡単」とのことでした。
手持ちの16Pフラットケーブル(PCのIDE HDDの接続ケーブルと同じ)を使って、圧着コネクタのみ購入して、1台のUSB基板で2台のチューナー基板に接続する二股ケーブルを自作しました。
本当は大きめのケースに全部入れるのがベストですが、実験的にフラットケーブルで2台を相互接続だけしてみました。
背面パネルにはUSBソケット用の穴が大きめに空いているので、フラットケーブルはそこを通しています。
但し、フラットケーブルをコネクタ処理すると穴を通りませんので、穴を通してからコネクタ処理しました。
最後に2台を結束バンドで連結してTiny-CAT SCR Preselector連動タイプの完成です。Logger32のEchoポート出力のCATデータを読み込んで、2台のチューナー基板がカチカチって周波数に追従しています。
この方法簡便ですが、チューナー基板は1枚ごとに微妙に同調周波数が異なるために、校正されていますが、それが効かないため、1枚はほんの少し同調点がズレることが予想されるのが問題かなぁ・・・・。
メーカーは気にしていないので、日本人的な細かさかも知れませんね。