10MHzのローパスフィルターは高い周波数の減衰量を除いて設計通りの特性で完成しました。実は「ものは試し」でバターワースで設計しました。
バターワースのローパスは作ったことがなかったのです。ですから、設計時点でスカート特性は良くありません。
設計通り20MHzで-30dB取れていますが、実験の結果、もう少し急峻なスカート特性にして20MHzで-60dB程度減衰させるローパスフィルターが必要なことが判りました。
ローパスフィルターを入れるダイキャストケースへのBNCコネクタや基板の取付方法も新しいアイデアが浮かんだこともあり、10MHz LPFに再挑戦することにしました。
もちろん、ケースは前回同様、ギターエフェクター用の小型ダイキャストケースです。加工しやすくて、質感があるので(もちろん、電気的な特性は申し分なし)最近はできる限りダイキャストケースを使うようにしています。
今度は素直に減衰特性が良いチェビシェフで設計しています。9素子でカットオフの2倍の周波数20MHzで-75dB程度の減衰を得られました。この定数で再度製作してみます。
フィルター回路全体をコンパクトに纏めることで、高い周波数での減衰量が増えると良いのですが・・・・。