Quantcast
Channel: アマチュア無線 by JI1ANI
Viewing all 865 articles
Browse latest View live

Mini-Whip 1チップ版 回路図と周波数特性

$
0
0

Photo_2 Mini-Whipの1チップ版の回路図と本家pa0rdt Mini-Whipとの周波数特性を比較してみました。
1チップ版が長波の感度が極端に低いのは、計測方法に問題があると思っていましたが、そうではないように感じています。

僕の場合は短波帯用なので長波の受信感度が悪い理由は追求していません。

回路で変更したのはバイアス回路です。RFCの自己共振周波数が20メガ以上と、数メガ付近に自己共振周波数があるマイクロインダクタよりも短波向きではありますが、いずれにしても自己共振周波数より高い周波数ではコイルはコンデンサになってしまいます。

回路図を眺めていると受信した30メガとかの信号はRFC(この周波数ではコンデンサ)を経由してバイアス抵抗経由でチップに戻ってしまうことに気がつきました。

そこでバイアス回路は電源の影響を受けにくい回路に変更しました。普通は電源ノイズ除去が目的ですが、今回はバイアスのLPFはRFCを素通りする高い短波帯の除去用と割り切りました。

コンデンサの容量を小さくすることで、電源on直後にバイアス電圧が早く安定します。47uFだと、バイアスが安定するのに数十秒~1分以上かかり、同時に利得も段々とあがっていきます。これでは無線でスタンバイしたら信号が聞こえない・・なんてことになりかねません。

0.1uFだと通電直後にバイアスが安定するわけではありませんが、実際の運用上では通電直後の感度低下も気にならない範囲に納まっていると思います。
また、コンデンサを小さくするためにRは大きい方が良く、ADA4817の性能で中波のオバケは気にする必要がありませんから、感度の面でもRは大きい方が良いので1MΩとしました。

Photo_3中波のオバケはADA4817だと全然気になりません。僕のところは強電界なのでかなり優秀だと思います。

周波数特性でもわかるように、ADA4817に限らずオペアンプを使った1チップ版の場合、理由は不明ですが長波の感度は高くならないようです(当初は測定方法の問題だと思っていました)。

また、R4/R5/C3の組み合わせで利得を得る周波数特性を調節して中波帯では利得が下がるようにしています。
でもADA4817の利得カーブは0が最低で中波帯で減衰しているわけではありませんので、30kHzを中心にしてこんなに減衰する理由は僕にはわかりません。

もしかして、回路のどこかに減衰フィルターとして動作する部分ができてしまっている可能性があります。しかし、短波専用のアンテナとしては願ったり叶ったりの特性ではあります。

長・中波からフラットな周波数特性のpa0rdtのMini-Whipは、実際にワッチすると二桁短波帯の感度に不足を感じます。放送は聞けてもアマチュア無線には感度不足。

そこで今回はADA4817に約10dBの利得を持たせました。二桁短波帯をワッチしても感度不足はほとんど感じません(短縮モビホ並程度かな?)。
グラフで本家と15dB程度の差がでていますが、本家の利得が二桁周波数では落ちているとご理解ください。

昨日の記事の試作基板ではC4とC5がADA4817からちょっと離れて配置されていますが、チップの直近に配置すべきです。
後から気がつきましたが、RFCを基板の中段に配置すれば、下からグラウンドを上に持ち上げてC4とC5を上段に配置できます。また、C6とR6もなるべくチップに近づけてR6から基板の端までを長めに配置して、短くても同軸で配線すべきでした。

なんせ、基板をそのままビニールパイプに入れて屋外の高い場所に設置して電波に晒すわけです。基板上の短い配線でも電波が直接飛び込みますので、なるべく小さい基板にミッチリ詰め込んだ方が良い結果になると思います。


Digital WAZ 現在8名が完成

$
0
0

Digital_waz_top10 F4GTB chrisさんによると、Digital WAZの取得者は2013年6月の時点で8名だそうです。chrisさんも先日Digital WAZを完成され、記念にご覧のようなTopTenのコール入りバッジを作ることを思いついたそうです。

過去の取得者全員に加えUSA CQにコンタクトして了解を得たとのこと。僕のところにもバッジが送られてきました。バッジと言ってもjpgの画像ファイルですけど・・・。

Digital WAZの制定が2000年の春、僕がNo.1で取得したのが2002年7月です。約10年経過していますが8名のみとは・・・・。

完成がとても難しいのかなぁ。そもそもアクティビティが一番高いPSK31はチグチューモードなので、アワード狙う人は少ないのかもしれませんね。

ご覧いただければわかるようにNo1~3まではJAです。JAの端くれとして非常に嬉しいです。

PSK31などのデジタルモードでアクティブなWが1局のみ・・・というのは、やはりデジタルモードは技術的な興味 o rラグチューモードの位置づけなんでしょうね。

PSK31だと母国語が英語の局はすぐにラグチュー始めますものね。母国語が英語以外の言語の局同士のQSOは、お互い阿吽の呼吸(?)で、苦手な英語はラバスタQSOが基本だと思いますcoldsweats01

もちろん、英語圏じゃなくても英語が堪能な方は多いですから、安心しているとパラパラ平文打たれて大慌てすることになりますけど。

触り心地満点のHTC J One HTL22

$
0
0

Htc_j_one_htl22携帯電話をスマートフォンに機種変更しました。既に回りの方々は7割程度スマートフォンに乗り換えていて、イマサラ感はありますが新しいモノは気持ちいいですね。

おじさん、遅まきながらのスマホデビューです。
実はスマホにはあんまり興味が沸かないのでいままで来たのですが、回りは殆どスマホですし、テザリングは便利そう。

そんなわけで殆ど事前知識無しに売り場へ・・・。
さぁ~てどれにしようかなぁ~って選んでいました。
このHTC J One HTL22は背面ボディがアルミの梨地なんです。このスリスリ感はかなり新鮮です。プラ製のペタペタ感とは全然違う。

僕は触感については敏感みたいで、触り心地は結構重要な判断材料なんです。服なんかもデザインや柄の前に布地(素材)をスリスリしてcoldsweats01触り心地を確認します。
普通の方は順番逆ですよね?

少し前まではスリスリする自分のことを普通だと思っていましたが、どうやら普通の人はそんなことはあまりしないということに気づきました(気づくのが遅いですね・・・)。

そんなわけで、性能とか詳しいことは判りませんが、auのスマホを何台かスリスリしたら断然コイツでした。

売り場のお兄さんは一生懸命説 明してくれたので、電池の持ちが以前より全然良いとか、メモリが多いとか、そういうことは聞きましたけど、イマドキのスマホで すから電話できて、メールできて、ブラウザのってて、音楽聞けて、テザリングできれば僕には十分です。
もちろん無線関係のアプリも入れてみたいけど、アンドロイド用なら入るんですよね。うん。

そんなわけで少しずつスマホの習熟中です。間違ったアドレスをタップして、あらぬところに電話してしまったり、編集中のメールを送信しちゃったり、ダウンロードしたアプリが消えてしまったりと遊ばれています。
一足早くアンドロイドに乗り換えた奥さんからは「ふふふ、やると思った」と鼻で笑われつつ、「くそー、今に見ておれ」と頑張り中です。

でも、久しぶりに新しいOSに触れてみて、硬くなり始めた脳味噌を柔らかくするにはいいことだと思うようになりました。意識して新しいことに挑戦していくお年頃になっちゃいましたねぇ。
そうそう、電池ですが3日くらい持ちますね。
ときどきネット使って2日かな?ネットばっかりすると1日ですね。でも1日持つのはスゴイと思いました。
電池持つし、早いし、スリスリ感あるし、満足です。

音創り研究会 ハムフェア2013出展決定 (ブース番号:J-01)

$
0
0

Scs

音創り研究会は、今年もハムフェアに出展します。
出展4年目となる今年は、従来の一般展示ではなく、純粋展示による出展です。
これまでのように物品の販売はしませんが、純粋展示ならではの企画をご用意して皆様のお越しをお待ちしています。

<企画予定内容>
①メンバーが製作した機材の展示

②メーカー製機材の展示

③Hi-Fi SSBに関する相談会、薀蓄ご披露会(?)
  Hi-Fi SSBについて語り合いましょう!

④Hi-Fi SSB関連の実験、実演
  -(毎年恒例の)あなたの声を見てみよう 
    -マイクによる音の違いを視聴 
  -周波数帯域による音質の違いを実験 

詳細については音創り研究会のページでお知らせしていきます。

今年は、キット品や中古品などの販売を行わない純粋展示です。 そのため、来場者の方とじっくり話ができると思っています。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。

音創り研究会メンバー 一同

-----------------------------------------
僕の作ったマイクアンプの新作もお披露目するつもりです。キット販売はしませんから、今年は皆さんとゆっくりお話できると思います。
音創り研究会のブースは濃紺の落ちついたテーブルクロスが目印です。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

玄関ドアの断熱

$
0
0

Photo毎日暑いですねぇ。
僕のアパートの玄関ドアは鉄製で周囲が箱形になっていますが、中央部は鉄板一枚sign01ってタイプです。
色はチョコレート色で落ちついた感じの色です。

鉄板一枚なので断熱は全く期待できず、玄関回りは夏は暑く、冬は寒いです。鉄板が効率よく熱を伝えてしまうのです。

しかも西日が玄関ドアに当たるんです。夏の夕方の玄関ドアは、チョコレート色が効率よく日光を吸収してフライパンですcoldsweats01

以前から「断熱したら違うだろうなぁ・・・」とは思っていたものの、プチプチを両面テープで貼ると塗装が剥がれそうだし・・・と躊躇していました。

先日ホームセンターに行ったら、大型トラック用のフロントガラスに使うサンシェード(折り畳み式の日除け)が激安でしたので、玄関ドアに使ってみることにしました。

ドアの内側の寸法に合わせてサンシェードをカットしました。
テープで塗装面に貼り付けると塗装を傷めてしまうので、磁石で鉄製のドアに貼り付けることにしました。

磁石はホームセンターで厚さ2mm程度のハサミでカットできるシート形の磁石を購入しました。幅4cm程度のリボン状にカットして、両面テープでサンシェードに貼り付けます。
磁石を張り終わったら、玄関ドアにひっつけて完成です。

こんな簡単な細工ですが、効果はびっくりするほどありました。エアコンの温度設定で1度は違いますし、玄関回りは涼しく・・・というか、普通になりました。
問題は銀色ピカピカのミテクレです。綺麗な布とか色紙でも貼り付ければバッチリかな?

普通のプチプチを使って同じように加工した方がピカピカせずにいいかもしれませんね(笑)。とっても簡単ですが効果抜群です。玄関ドアがアッチッチの方は一度断熱対策されること強くオススメします。
こんなに違うなら、もっと早くやっとけば良かった・・・・。

A71EM 21/RTTY

$
0
0

雷がゴロゴロしだしたら途端にパイルが無くなってしまいました。当たり前かな?僕もQSOが終わったら即同軸外して電源プラグ抜きました。
一発わりと近いところに落ちたようですが、全く問題ありませんでした。

30分くらいして落ちついてきましので、同軸と電源を接続してワッチしています。21メガは夏枯れシーズンですが、なかなか良く聞こえていると思います。
でも今日は雷のノイズが酷くてダメですが・・・。

HTC J One HTL22にガードバンパー取り付けました

$
0
0

Htc_j_one_htl22スリスリ感最高のHTL22ですが、スリスリ感があるということは滑りやすいということです。持つときにスルッと落ちそうで怖いのも事実。

僕はディスプレイが割れると表示が見づらくなる・・・なぁ~んて考えていましたが、友人からタッチパネルだから操作不能になると言われました。
確かにそうかも・・・。

それは困るし、もともとスルッとしそうなのでケースを考えていましたが、スリスリできる本体をプラカバーで覆うのは却下sign03
それでは意味がありません。

でも裸で持ち歩くのは不安ですから、妥協点としてガードパンパーを装着することにしました。ガードパンパーってスマホの周囲だけカバーするシリコン製の枠のことだそうです。

今回は白を選んだので、良く見ないと装着しているのがわからないかも。ちょっと見た限りでは白・黒・赤・ブルーしかありませんでした。

夏だし、本体はシルバーなので蛍光色とか、ジェリービーンズのようなカラフルな色揃えがあると面白いなぁ・・・。
気分で取り替えたりして、結構売れると思うのですけどねぇ・・・。

ガードバンパーを装着しても操作は全く問題ありません。カバーのスイッチが大きめ(?)なためか、押しにくいと評判のスイッチも操作感がでて、押しやすくなるように感じました。
特に左手で本体左上のスイッチを押す場合、ガードパンバーを付けないと、本体を支えている指が滑るのですが、ガードパンパーで滑らなくなるので、左の人指し指でしっかりスイッチを入れられます。
左手だけでなるべく操作したいので、これは嬉しい改善でした。

ケースも同じだと思いますが、ガードバンパーを取り付けると一回り大きくなりますね。また、デザイン上のエッジのシャープ感もなくなるし・・・。
当然ですし、予想していましたが、ちょっと残念です。

サンボにエアコンが付きました

$
0
0

秋葉原の牛丼専門店、サンボにエアコンが付きました。先日行ったら入り口のドアが締まっていて「??」お休みかな?と思ったら、なんと「冷房中」でした。
涼しいお店で牛丼食べることができます。

ちょっとビックリ。汗をかいて食べるのもいいけど、やっぱり涼しい方が嬉しいかな?


ケーブル類を販売しています

$
0
0

Scs
今年のハムフェア、音創り研究会も出展しますが、純粋展示でキットやケーブル類の販売は行いません・・・・とお知らせしましたが、ハムフェアでケーブル類を購入しようと思っていた方むけに、ケーブルを中心にオンラインで販売しています。
購入は音創り研究会のページまで

在庫だけでは足らなくて、僕もICOMケーブルを製造中。ICOMはDIN8pinですからピンとピンの間隔はそれほど狭くはありませんけど、ケース外したり金属ケースが噛み合わなかったりといろいろ面倒です。
面倒な部分は何十回も(笑)繰り返すと、目をつぶっていても出来るようになるし、ケースの噛み合わせも「ん、コイツだとこの角度でいいかな?」みたいに一発でキマルようになります。

問題はハンダ付けミス、イモとかテンプラじゃなくて、ピンを間違えるミスです。DIN8Pinの場合、無線のバックパネルから見て最上部がPin2なんですが、Pin2のつもりでひとつ隣のPin4とかPin5とかにハンダ付けしてしまうことがあります。

このようなピンの間違いはプラグの向きを固定してハンダ付けすると減ります。いつもPin2が真上に来るように固定してからハンダ付けすると間違えません。
こんな単純なことにイマサラ気づいたのですが、今のところ過去最高の成功率で作業が進んでいます。たぶんもっと高度なノウハウもあるんでしょうね。

USB電源アダプター(TPS7A4700)

$
0
0

PCのノイズの影響を避けるため、セルフパワーのUSBハブを使っています。USBハブには付属のACアダプター(トランス式)から電源を供給していますが、やはりACアダプターですので定電圧電源よりもノイジーではないかと思っています。

3mmそこでUSBセルフパワーハブ専用の電源を作ることにしました。専用といっても無線機用の定電圧電源の13.8Vから5Vに降圧するだけです。
レギュレーターはノイズが少なくて話題のTI TPS7A4700を使った秋月の電源キットを使います。

USBの規格は最大で500mAなので、13.8Vから降圧すると結構な熱がでる可能性があります。

普通は放熱器を使いますが、今回はダイキャストケース自体を放熱器にするため、秋月の電源基板(アルミ基板)とダイキャストケースを熱結合させることにしました。

写真のような感じでアルミの3×10mmの平角材をカットして熱伝導させます。こちらから見えるアルミ板がダイキャストケースと接触して熱を伝えるわけです。

桜屋で販売している小さいダイキャストケースにしましたので、キツめですが納まりました。
Usb









USBセルフパワーハブは以前購入したエレコム製品をそのまま使います。USBハブとケースの長さがピッタリ同じで、ダイキャストケースに両面テープで貼り付けました。

Usb_2右側から13.8Vを入力します。USBハブは無改造ですので、元に戻すこともできます。
製作後、一通りテスターで電圧などを確認して使用開始しました。

接続するUSB機器の消費電力にもよりますが、カメラ・DAC2台・サウンドユニットの4台を接続するとダイキャストケースが30度程度になります。

やはり放熱を真面目に考えて良かったです。3端子レギュレーターで6V程度に下げてから、秋月の基板で更に5Vまで下げることも考えましたが、いずれにしても放熱対策が必要です。

USBセルフパワーの電源をACアダプターから秋月の電源基板に変えると、DACの音は一皮剥けた感じに聞こえます。
出音で「おっとぉ~、コイツはいいぞ」って感じで、効果をハッキリと感じます。ダイナミックレンジが広がった感じですから、やはりTPS7A4700はノイズが少ないのでしょう。

結局、通電テストのつもりが、思わずアルバムを数枚聴いてしまった・・・と言えば効果がどんな感じかだいたいお分かりだと思います。

やってよかったぁ~~sign03

P29FR 24/SSB

$
0
0

ハイバンドのSSBでこのバンドだけ取りこぼしていました。最初はノイズに埋もれがちで、且つEUのパイルアップがあって全然ダメでした。
15分くらいすると、信号が浮いてきましたのでコールすると57のレポートを貰いました。EUには55位を送っていましたし、JAには59でしたので、自分のアンテナの非力さが良く判ります。

でも、このバンドならほぼフルサイズのバーチカルなんですけど、やはりビームアンテナじゃないと厳しいですね。

KP4MS 18/PSK31

$
0
0

久々にプエルトリコとQSOできました。今サイクルではPSK31では初めてかな? 14/21/28は交信済でしたが、WARCバンドでの初PSK31QSOです。
屋上のスクリュードライバーでS/N 10dB程度なので、9割方プリントできる状態でした。
今日はコンディション結構いいみたいですね。SFI106 SN99 だからこんなモンでしょうかね。なんとなく、お空は一足早く秋の兆しが・・・みたいな感じもしますが、ちょっと早すぎるなぁ・・・。

10Mhz基準周波数発振器の電源改良(TPS7A4700)

$
0
0

10mhz 10MHz基準周波数発振器の電源はLT1764を使った、それなりにノイズに気をつかった電源を使っていました。
昨年からLT1764よりももっと低ノイズのデバイスが出回るようになりました。その低雑音チップ、TIのTPS7A4700を使った秋月電源キットを組み込んでみます。

電源回路はACをトロイダルコアのトランスで18V程度にした後、SBDで全波整流してLT1764で安定化しているシンプルな回路です。
LT1764の出力電圧は12.2Vでしたが、13.4Vに変更して、13.4VをTPS7A4700で12Vにする2段構えの作戦。
TPS7A4700だけでも、なんとかなりそうでしたが、LT1764の回路を取り外すのも勿体ないので、OCXOの基板に秋月の電源基板を載せる、子亀作戦で実装しました。

写真は工作後ですが、秋月の電源基板は小さいので、どこにでも入る感じです。また今回は子亀方式ですが、0.8mmの錫メッキ線で4本で親基板と接続していて、ビス止めしていませんが、十分な強度で固定できています。

Oq_tps7a TPS7A4700はかなり雑音が少ないので、スペクトラムも綺麗るなるはず・・・・と期待して、早速計測してみました。

う~~~む。

電源を低雑音化した効果は・・・・顕著にはわかりませんねぇ。
ひいき目に見れば、ちょっとだけ改善したような部分もありますが・・・。
(以前と比較して・・・ね)

ハッハッハ。

誤差の範囲ですし、そもそもこの辺りは測定器自体の限界を超えているハズだし、良く判りません。
ただ、計測した結果では随分前に作ったLT1764の電源ノイズはTPS7A4700とあまり変わらないみたい・・・ということになりそうです。

スペクトラムで見えるヒゲの殆どはACライン経由で混入しているノイズなんですけど、なかなか根絶できません。

APB-3 スペアナの限界?

$
0
0

発振器のスペクトラムを計測していてAPB-3のスプリアスかも・・・なんて不遜なことを考えました。既にスプリアス対策をしているので、それほど目立つスプリアスは残っていないとは思いますが、なんせ、実験基板、何が普通なのかが良く判りません。

そこでオーディオマニアの間では有名な低位相雑音のTCXOが3.3Vなので、乾電池で駆動してAPB-3で測ってみました。
APB-3のスプリアス対策後の計測は初めて。スプリアス対策前の計測結果はこちら

Tcxoう~む。ノイズフロアは-125dB弱って感じですね。ピークで-3dB程度ですから目盛り上のダイナミックレンジは120dB程度となります。APB-3自体のフロアノイズはRBW7Hzだと-127dB辺りです。

±40kHz前後のヒゲはAPB-3の電源アダプター由来のノイズです。

実際にはAPB-3で使っているチップなどの性能から110dB程度ではないかと想像しています。絶対値的には?ですが、相対比較で優劣はわかります。

先日の髭だらけの計測結果と打って変わって、綺麗な富士山型が現れています。さすが乾電池ですね。

ということで、やはり電源回りで発生しているノイズだと確証が取れました。やっぱりねぇ。
APB-3のスプリアスは綺麗になったので、僕の電源回路だろうなと思ったのですが・・・・。APB-3はやはり素晴らしい測定器ですね。

TPS7A4700(秋月電源キット)の実力

$
0
0

秋月で販売しているTPS7A4700を使った超ローノイズ・プログラマル電源キットのノイズとフィルター効果を調べてみました。負荷は100Ωの酸化皮膜金属抵抗で定電流状態での計測です。
レギュレーターは負荷電流が変動するとノイズが出やすいので、定電流負荷では実際に負荷が変動する場合とは異なりますが、まぁ参考にはなるでしょう。発振器みたいな定電流負荷ならデータがそのまま使えそうです。

なお、測定している電圧が変わりますが、負荷抵抗は100Ωです。電圧が違うと電流が変わっちゃいます。ヲイヲイ条件が一定じゃねーじゃんか・・・とお叱りを受けそうですが、あくまで傾向をみるための実験ですのでご容赦ください。計測範囲は20Hz~250kHzです。

1.基準 単三×8本 12V 100Ω負荷
13v_100
APB-3の測定限界を超えていると思われるので絶対値は参考レベルです。

2.単三x8本 12V→TPS7A4700基板3.3V 100Ω負荷
13v_tps7a4700_33v_100
TPS7A4700によって少しノイズレベルが上昇したことが見て取れます。

3.無線機用安定化電源13.8V 100Ω負荷

138v_100
うーむ。あまり綺麗ではありませんが、コイツを元ネタにしてTPS7A4700で電圧を下げてみます。フィルター効果も期待できるハズです。

4.無線機用安定化電源13.8V→TPS7A4700 3.3V 100Ω負荷
138v_tps7a4700_33v_100
かなり綺麗になりますね。90Hz付近の盛り上がりは綺麗サッパリ消えましたが、40Hz辺りのヒゲは減衰しているものの、消えていません。

5.L社 ACアダプター12V出力 100Ω負荷
L_ac12v_100
!!!と絶句しちゃう結果ですが、Made in Japanのスイッチング方式のACアダプターです。これはノイズが酷い例ですけどね。

6.L社 ACアダプター12V出力→TPS7A4700 3.3V 100Ω負荷
L_ac12v_tps7a4700_33v_100
マジですよ。TPS7A4700を通すとフィルター効果でこんなに綺麗になっちゃいました。色々調べてみると綺麗サッパリ消えちゃうノイズと減衰するものの消えないノイズの二種類あります。ノーマルモードとコモンモードかなぁ。しかし、劇的な効果です。

7.BE社 ACアダプター12V出力 100Ω負荷

Be_ac12v_100
耳印のトランス式ACアダプターです。さすが変なノイズはありませんが、50Hz以下が気になるかな??

8.BE社 ACアダプター12V出力→TPS7A4700 3.3V 100Ω負荷
Be_ac12v_tps7a4700_33v_100_2
おお~~~。もともとノイズが少ないトランス式のACアダプターもTPS7A4700を通すと更に綺麗になります。
なんて言ってる場合ではありません。すっげ~~綺麗な乾電池並の電源です。普通に作ったらここまでにするのには結構苦労すると思います。
ヘッドホンアンプとかにバッチリじゃないかな?

ということで、発振器の電源ノイズは自作の安定化回路かAC回りが犯人ってことで確定です。トホホ・・・。


OCXOの電源ノイズ考

$
0
0

TPS7A4700を使うとノイズが綺麗に消える場合と、ノイズがあまり消えない場合があることはACアダプターの実験で判りました。
手持ちのいくつかのOCXOで追加実験してみることにしました。KENWOODの実験用電源からTPS7A4700を通して電源を供給しています。

1.オシロクオーツ
Oc_tps7a4700_2
やはり基本周波数前後にスプリアスが見えます。

2.UTC
Utc_tps7a4700_2
スプリアスのパターンは変わるものの、やはりスプリアスがあります。


3.実験用電源12V→TPS7A4700 3.3V 100Ω負荷
12v_tps7a4700_33v_100
やはり一度OCXOをバッテリー駆動してみないとなんとも言えませんねぇ。実験用電源といえどもTPS7A4700を通してもこんな感じでノイズがあります。

電源の100kHz辺りまでのノイズがOCXOの基本波を揺らしてスプリアスになっているように感じているのですが、信頼できる低ノイズ電源を用意することが先決のようです。
先日の計測でノイズが少なかった耳印のACアダプターを使いたいところですが、容量が150mAなので使えないのです。
500mA程度ないとOCXOのウォームアップには不足です。

ハムフェア2013でお会いしましょう

$
0
0

Scs_2

音創り研究会は今年もハムフェアに出展しますが、キットなどの販売は行いません。在庫品を中心としたネット販売は継続して行っています

音創り研究会のブースでは多数のマイクや測定器、各局の音創り機材の紹介など、気持ち良い音で交信を楽しむ方法を説明します。ブース番号はJ-01です。

僕のシャックがCQ誌9月号に掲載されました。なるべく多数の機材が映るように写真を取りましたので「これは何?」「何のため?」など、僕のシャックの機材に関するご質問も大歓迎です。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

ご来場ありがとうございました

$
0
0

2013
2013ハムフェアでは、多数の方々に音創り研究会のブースにご来場いただきました。ありがとうございました。土曜日は混雑していましたが、展示した多数のマイクをキッカケにして、いろいろな方とお話が弾みました。

メーカーブースでは、ICOMの7800の新ファーム(12月ごろ?)と工人舎のVERSA Beam(SteppIRのようなビームアンテナ)と第一電波工業のスクリュードライバーVダイポールアンテナ、そしてケンウッドブースで配布していた小冊子「TS-990徹底解説集」が注目でした。

OCXOの電源ノイズ考 その2

$
0
0

Photoやはり電源、されど電源。発振器に使っている自作の初低ノイズ(を目指した)安定化電源回路が悪いとは思わないけど、なんせ5年くらい前の作品ですからどうも自信がありません。

電源構成はAC100V→ノイズフィルター→トロイダルトランス→自作安定化回路→TPS7A4700基板→ノイズフィルター→OCXOとなっています。

前からみても、後ろからみても「自作安定化回路」が怪しそう・・・です。後段にTPS7A4700基板を増設しているので、前段は半導体を使わない「抵抗ドロップ方式」に交換してみることにしました。

抵抗ドロップ方式はOCXOがウォームアップする時と、安定動作する時では消費電力が異なるので、出力電圧が変動しますが、TPS7A4700基板で安定化しているので13V(12V+余裕の1V)程度あれば良い訳です。つまりTPS7A4700にかかる電圧を13V程度に下げて、負担(発熱)を減らすのが前段の役目というわけです。

LT1764も優秀な低雑音レギュレーターとはいえ、雑音では単純な抵抗には勝てないでしょう。現在の電源の部品を活かす方向でLTspiceで設計してみました。実際の回路は左側の交流源の代わりにブリッジ整流回路にして15V程度に降圧したACを入力します。
抵抗を入れたRLCフィルターですので変なピークもなく、いい感じだと思います。

部品は使い回しを前提に設計していますので組み上げて、LT1763を使った安定化回路と交換、「TPS7A4700(秋月電源キット)の実力」と同一条件で電源ノイズを測定してみました。

Tps7a47_12v_100・・・・・・信じられないような結果がsign03sign03

これ、電源としてはかなりマズイように思います。これではスイッチングアダプターをOCXOに直結した方がマシかもしれません。

これは抵抗ドロップ方式にしても発生しているノイズですから、安定化回路ではない部分でこのようなノイズがでているということです。

TPS7A4700は先日の実験結果からシロ
抵抗ドロップ回路でこんなノイズが発生することは考えにくいのでシロ

シロ・クロ不明なのは・・・・

AC電源
ACノイズフィルター
トロイダルトランス
配線

くらいです。
なんて冷静さを装っていますが、これは結構ショックな結果でした。
一週間ほど旅にでることにします。コメントのお返事が遅れますのでご容赦ください。
※単なる家族旅行ですからご心配なく。

OCXOの電源ノイズ考 その3

$
0
0

さて、前回の結果はショックでしたが、ノイズがあるのでは仕方ありません。
とりあえずACノイズフィルターは外せるし、コンベンショナルなトランス(EIコアの)も手持ちがありましたので、ACノイズフィルター無し、トロイダルトランスから普通のトランスに取り替えて電源ノイズを測定してみました。

Tps7a47_12v_100_2

・・・・・・信じられないような結果がsign03sign03

ノイズフィルターがノイズを出していた・・・という可能性は残るものの、まさかねぇ・・・・。
すると、トロイダルトランスが原因だったの???

トロイダルトランスの固定ビスだってループにならないようにしているし、特製座布団用意して、シャーシーから浮かせているし・・・。

ガックリweep

でもまぁ、スペアナでみる限り、いい感じの電源に仕上がっているので、OCXOを繋いでみることにしました。
前回測定した時よりも格段に電源ノイズが減っているので、スプリアスも減っているハズ・・・。

Tps7a4700_oc・・・・・・またまた信じられないような結果がsign03sign03

スプリアス全然減ってません。いや、なんか増えてるような感じです。

ということはOCXO自体の問題ってことですか?

それとも、80Hz以下に残っている-100dB程度のノイズが原因なのでしょうか?
試しに手持ちの予備のOCXOを接続してみましたが、どれも似たような結果になりました。

ジャンクのOCXOはこの程度だからジャンクとして出回っているのか、はたまた、そもそも僕が購入したOCXOはこんな程度なのか、いやいやそんな筈はありません。僕の使い方が悪いハズですよね。

やっぱりバッテリー用意してOCXOのテストしないと真相はわからないような気がします。秋月のシールドバッテリーで実験してみるかなぁ。
ウォームアップで12V 500mA程度、ウォームアップ後で200mA程度だから単三でもイケるか。
それと可能性は低いけど、ACノイズフィルターも確認しないとダメですね。

Viewing all 865 articles
Browse latest View live